〜未来を変える過去からの使者〜というキャッチコピーに惹かれて喜多川泰さん著の『運転者』を読んでみました。
とても読みやすく心があらわれるような作品でした。
主人公の修一は仕事も家庭も問題を抱えイライラした日々を送っています。そんな中拾ったタクシーの運転手との出会いで人生が大きく変わっていくという物語です。
修一が私自身とも重なるところも多々あって心に刺さりました。
人生にはいい時も悪い時もあるのはわかっているつもり。
それでも、うまく行かなかった時に冷静さを失い、すっかり自信を無くしてしまうなんて経験は1度や2度ではないです。
失敗を糧にするとかプラスに考えるとか、実際にその渦中にいるとそんな気力は出ないです。
もうこれ以上やることはないと決めてしまって視野が狭くなってしまう。本当はチャンスはいろんな所に潜んでいるのに。
このチャンス=運の使い方や貯め方といった運用方法をタクシーの運転手さんは教えてくれます。
そしてその運転手の正体とは。。
私がこの作品で強く心に残ったセリフは「自分が恵まれているということに心から気づけること。そこから始まります。」です。
改めて日々の生活に感謝したいと思いました。
運転者 未来を変える過去からの使者